武田薬品は、消化性潰瘍治療剤「タケプロン」や糖尿病治療薬「アクトス錠」など長期収載品7製品について、5月1日付で武田テバ薬品に資産移管を行うと発表した。昨年、イスラエルのテバ・ファーマスーティカル・インダストリーズとの合弁会社「武田テバ薬品」の設立時に、長期収載品を譲渡していたが、追加で移管を行う。譲渡対価は285億円で、2017年度中に150億円を売上収益として計上し、残りは15年間にわたって繰り延べる。5月から同製品の情報提供活動の主体が武田テバ薬品となる。
今回移管される製品は、2型糖尿病治療薬「アクトス錠15.30・同OD錠15.30」「ソニアス配合錠LD・HD」「メタクト配合錠LD・HD」、高血圧症治療剤「エカード配合錠LD・HD」「ユニシア配合錠LD・HD」、タケプロンと低容量アスピリンの配合剤「タケルダ配合錠」となっている。これら移管品の15年売上収益実績は392億円、16年度は242億円を見込む。いずれは武田の長期収載品全てを移管する見通し。