ノボノルディスクファーマのオーレ・ムルスコウ・ベック社長は12日、都内で会見し、2016年の国内売上高が2.1%増の908億円と過去最高となったことを受け、「国内の医薬品市場全体の成長率(0.3%増)よりも高い成長率となって喜んでいる」と現状のビジネスに手応えを示した。今後は、糖尿病のスペシャリティファーマとして、高齢者の多い国内市場向けに、剤形の改良など高齢者患者のニーズを意識した取り組みも強化していく方針。GLP-1アナログ製剤「セマグルチド」の経口剤が第III相段階にあり、「数年後には提供できる」と自信を示した。
グローバルの16年売上高は、4%増の1118億デンマーククローネ(約1兆8000億円)で、売上高の8割を占めている糖尿病・肥満ケアが4%増となり、成長を示している。糖尿病ケアのグローバル市場シェアで27%とトップを維持している。