日本ベーリンガーインゲルハイムの青野吉晃社長は17日、都内で記者会見し、14年連続で増収を達成した2016年国内医療用医薬品事業について、「新製品に恵まれた結果」と強調した。今年は、主力の降圧剤「ミカルディス」の特許切れを控え、「厳しい年になる」と予想しつつも、直接経口抗凝固薬(DOAC)「プラザキサ」の特異的中和剤「プリズバインド」などで、「ジェネリック影響はないとは言えないが、新製品でカバーしたい」と語った。
同社の16年売上高は過去最高の2586億円。2型糖尿病治療薬のSGLT2阻害剤「ジャディアンス」や特発性肺線維症治療薬「オフェブ」、COPD治療薬「スピオルド」といった15年に上市した新製品が牽引した。