厚生労働省は4月24日、C型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品2本が、大阪府内の無許可の卸売販売業者から和歌山県内の病院に納入されていたことを明らかにした。業務停止命令を受けた東京都の大興薬品から大阪府の無許可卸業者に販売され、さらに和歌山県内の病院に転売されたもの。ただ、既に偽造品は返品されており、健康被害もなかったという。
東京都は4月12日、偽造品流通に関与した卸売販売業者のエール薬品と大興薬品の2社に対し、業務停止命令を出した。そのうち、大興薬品から大阪府内の無許可の卸売販売業者に販売されていたことから、府が立入調査を行った結果、この無許可の卸売販売業者が偽造品2本を和歌山県内の病院に販売していたことが発覚した。