医療業界向けにマーケティング支援を手がける「GENOVA」(ジェノヴァ)は、3月にNTTドコモ・ベンチャーズとの資本提携を行った。通院している病院をアプリに登録すると、スマホが共通診察券になり、病院診察券を持ち運ばなくて済む「NOMOCa」と、NTTドコモの電子お薬手帳「おくすり手帳Link」を連携させていく構想を持つ。患者向けに病歴と薬歴をスマートフォンから管理できる医療アプリの提供が可能になれば、病院での診察時に患者がアプリを提示することによって、医師は患者の状況を把握できるため、適した診療を受けられやすい。患者が提供する医療情報を医療者が診療に役立てていくスタイルが定着すれば、その先には地域医療で患者情報を有効活用していく希望も膨らむ。
ジェノヴァは、“ヒトと医療をつなぐ”をミッションに、創業以来医療分野に特化した事業展開を進めており、特に医療機関向けのホームページ制作に強い。「安心できる病院で治療を受けたい」という患者ニーズに着目し、そこで働く医師やスタッフの人柄といった要素もブログ形式で伝える斬新なコンセプトが好評を呼び、5000軒以上の医療機関と取引実績を持つ。歯科などでは人材紹介事業にも参入している。