中外製薬は、日本新薬と共同開発を進めてきた糖鎖改変型タイプII抗CD20抗体「オビヌツズマブ」について、CD20陽性のB細胞性濾胞性リンパ腫の適応で国内申請した。同剤は、現在の標準療法で用いられている同じくCD20を標的とした抗癌剤「リツキシマブ」を上回る有効性が確認されている薬剤となっている。
同剤は、幹細胞や形質細胞以外のB細胞上に体現する蛋白質であるCD20に結合する糖鎖改変型タイプII抗CD20抗体で、リツキシマブの後継品の位置づけとなる。標的となるB細胞を直接作用すると同時に、体内の免疫系と共に攻撃して破壊するようデザインされている。既に欧米などで販売されており、2017年上半期のグローバルの売上高は、約1億3300万スイスフラン(約150億円)