文部科学省の2018年度予算概算要求は、前年度比9.9%増の5兆8380億円となった。そのうち文教関係予算が8.1%増の4兆4265億円、科学技術予算は18.0%増の1兆1353億円と大幅増額を要求。新規事業として、創薬への応用などが見込まれる光・量子飛躍フラッグシッププログラムに32億0400万円、民間投資を呼び込み大学のマネジメント機能を強化するオープンイノベーション機構の整備に21億円を盛り込んだ。
文教関係予算の高等教育局関係では、高度医療人材の育成と大学病院の機能強化に43億円を計上。そのうち先進的医療イノベーション人材養成事業に30億円を充てた。新規で予防・健康寿命の延伸に向けた人材養成拠点形成プログラムに15億円を盛り込み、超高齢化社会における総合診療や在宅医療に対応するため、地域社会と連携した多職種横断教育により、地域の医療基盤を支える人材を養成する。