第一三共は、北里研究所との合弁会社として2011年に設立した北里第一三共ワクチンの全株式を約40億円で取得し、完全子会社化した。ワクチン事業の基盤強化や意思決定の迅速化、品質・安定供給の確保が目的。北里第一三共ワクチンの従業員475人は、雇用が継続される。
北里第一三共ワクチンは、埼玉県北本市を拠点に、北里研究所のワクチン製造・研究開発機能を継承し、ヒト用の感染症予防・治療ワクチンの研究開発、製造、販売を行っている。15年6月と今年9月には、財務基盤強化を目的に募集株式を発行し、第一三共がその総数を引き受け、議決権比率として93.9%を保有していた。