財務省は21日、財政制度等審議会の分科会に医療費などの社会保障分野における予算編成の課題を示した。診療報酬について、次期改定で上積みをする状況にないとの見解を示した。調剤については、報酬体系の見直しを求めているほか、現在、試行的に導入されている「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」の本格導入に難色を示している。
財務省は、診療報酬を1%引き上げた場合、約4200億円の負担増になるため、次期改定でさらに上積みするのではなく、高齢化などで毎年約1兆円ずつ膨らんでいる医療費の効率化に取り組む必要があると指摘した。