大日本住友製薬とJCRファーマは、血液脳関門(BBB)通過技術「J-Brain Cargo」を適用した中枢神経系疾患治療薬開発でライセンス契約を結んだ。大日本住友が選定した候補物質にJCRの技術を適用し、両社が権利を共有する薬剤に関して、大日本住友が特定の中枢神経疾患に対する治療薬として開発する。JCRにとっては、自社開発品以外で「J-Brain Cargo」適用薬剤の初のライセンス契約となる。
両社は、2015年に「J-Brain Cargo」の中枢神経系疾患治療薬への適用可能性を検討することを目的に、フィージビリティ契約を締結しており、今回、両社で定めた基準を満たしたため、ライセンス契約に至った。契約により、大日本住友は特定の中枢神経系(CNS)疾患を適応とした同剤の日本・北米における独占的権利を獲得し、JCRに契約一時金と開発マイルストンの合計で37億円を支払う可能性がある。