情報共有化へ積極的発信
日本病院薬剤師会の北田光一会長は16、17の両日、秋田市で開かれた日本病院薬剤師会東北ブロックの第3回学術大会で講演し、人員確保を含めしっかりした体制下で、薬剤管理指導料と病棟薬剤業務実施加算に関する業務を両輪とした病棟活動の展開を求めた。また、病院薬剤部門の現状調査結果を踏まえ、医政局長通知の業務展開は各施設で着実に進んでいるとの認識を示した。今後は、病棟業務等を通じて薬剤師が得た情報をカルテに記載するなど、情報の共有化においても薬剤師が積極的に発信することを提案した。
北田氏は、薬剤師の重要性が増大してきた背景を概説、2010年の医政局長通知、12年の病棟薬剤業務実施加算の新設を踏まえ、病棟薬剤業務の変遷を紹介。病棟業務について「明確な臨床的アウトカムを得ることを目的に病棟へ行ってほしい。薬剤師が関わることで、病棟でのインシデントやアクシデントを少なくするなど、結果としてチーム医療推進につながることが望まれる」と述べた。