政府の「医療分野の研究開発に関する専門調査会」は22日、総合戦略の報告書をまとめ、菅義偉官房長官に提出した。基礎研究から医療における評価までの「循環型研究開発」の推進、社会との協働や倫理の遵守などの基本的考え方を打ち出した。近く政府は、安倍晋三首相を本部長とする「健康・医療戦略推進本部」を開き、最終的に総合戦略を決定する。
報告書では、医学研究の新しい展開として、基礎的な研究、臨床への橋渡し、医療現場での利用、効果の評価と新たな課題設定のサイクルを回す「循環型研究開発」を推進し、社会の中の研究と位置づけている。