エーザイは、中国を中心にアジア事業を成長させる。主力品のアルツハイマー型認知症治療剤「アリセプト」や胃潰瘍治療剤「パリエット」、末梢性神経障害治療剤「メチコバール」の伸長と新製品投入により、日本を除くアジア売上高を、2013年度見通しの575億円から18年度には倍増の1200億円に引き上げる計画だ。内藤晴夫社長は、6日の記者会見で、「オーガニックな努力で1000億円を見通せる。中国などでのM&Aを実施することで、1200億円レベルにしたい」と語った。
同社のアジア事業の13年度第3四半期実績は、売上高が前年同期比46%増、営業利益が68%増、営業利益率が21%から24%に向上するなど、堅調に推移。全社連結売上高構成比でも10%レベルに成長し、内藤氏も「エーザイの稼ぎ頭」と述べた。