厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会の研究開発及び生産・流通部会は23日、初会合を開き、「予防接種基本計画」に盛り込むワクチンの研究開発促進策や生産体制等について議論の方向性を確認した。国内ワクチン産業を育成するため、欧州や米国のワクチンメーカー等から意見聴取を行い、海外状況を把握した上で、産業基盤の強化を図ることが必要との認識で一致した。
この日の初会合では、事務局が示した「予防接種基本計画」に盛り込むための検討事項について、議論の進め方を決めた。これまで国会では、「ワクチンの開発・生産等について、国内産業の振興、メーカー支援を成長戦略の観点から検討すべきではないか」「ワクチン安定供給等の観点から、輸入製品に過度に依存すべきでない」との指摘があり、4月の予防接種・ワクチン分科会では、「混合ワクチンの開発についても計画に盛り込むべき」「より良いワクチンをできるだけ早く実用化できる方法を議論すべきでないか」との意見が上がっていた。