大正製薬と東京大学医科学研究所発のバイオベンチャー「リボミック」は、核酸医薬品の実用化に向け、特定の分子と特異的に結合する「アプタマー医薬品」の創製で共同研究契約を結んだ。大正は、「感染症」「整形外科」「精神疾患」「代謝」の四領域を研究開発の重点領域に、低分子医薬品以外の開発も視野に入れている。製薬企業に対し、アプタマー医薬品の創薬技術を売り込みたいリボミックとの意向が一致し、今回の契約となった。
大正はリボミックに共同研究費を支払い、リボミックがアプタマー医薬品の創製に関するプラットフォーム技術「RiboARTシステム」と、大正の創薬技術を結合して、核酸アプタマーを成分とした新規分子標的薬を創製し、臨床導入を目指す。