大塚ホールディングスの医療関連事業は、売上1兆円を突破した。2013年度を最終年度とする第1次中期経営計画の年平均4・1%増に対し、11・3%増の高成長を達成。樋口達夫社長は14日、「ルンドベック社との中枢神経領域での提携、アステックス社買収による癌領域強化、国内新薬の収益拡大がうまくいった」と総括した。新中計は8月に発表される予定で、売上の大半を占める抗精神病薬「エビリファイ」に集中する収益構造を、医薬品事業の各領域や医療機器などに多角化し、安定成長を目指す。
中計期間の年平均成長率をみると、日本が5%増、欧州が19%増、米国が15%増、アジアが12%増と各地域で伸びた。主に欧米でエビリファイが牽引したが、医薬各領域で売上を伸ばした。