第一三共の中山讓治社長は16日、2014年度後半にも日米欧で承認取得・上市を見込む次期主力品の抗凝固剤「エドキサバン」の営業戦略として、日米欧については自社単独販売し、その他は国・地域ごとに最適なパートナーを選定する方針を示した。当面のターゲットとなる先進国では、ARBのオルメサルタンや抗血小板剤のプラスグレルで培った循環器・血栓症領域における実績と、質の高い営業力をテコに、新規抗凝固剤(NOAC)市場全体の伸びを上回るスピードで成長させる。
既にNOACでは直接トロンビン阻害薬のダビガトラン、第Xa因子阻害薬のリバーロキサバンとアピキサバンの3剤が先行し、先進国を中心に市場を形成して急拡大しているが、抗凝固剤全体に占める処方割合は1割強にとどまる。