日本病院薬剤師会常務理事で次期副会長の佐藤博氏(新潟大学医歯学総合病院教授・薬剤部長)は24日、和歌山市内で講演し、病棟薬剤業務実施加算の本来の目的は「病棟における医薬品全般のマネジメント」と強調。医師や看護師の業務負担軽減や、持参薬の種類や数を確認する業務だけに力を注ぐのではなく、本来薬剤師が病棟ですべき業務に取り組む必要があると私見を語った。
佐藤氏は、週20時間以上の業務実施などが算定要件になっている病棟薬剤業務実施加算について今後は、週30時間以上、週20時間以上という2段階の算定要件になり、メリハリのある点数が設定される可能性を指摘した。将来は、週40時間以上という要件にまで発展するかもしれないとし、このような将来像を実現させるためにも、「大変だが、病棟薬剤業務の質を上げていってもらいたい」と呼びかけた。