大塚ホールディングスのエジプト子会社「エジプト大塚製薬」は、現地輸液製造販売会社「アテコ・ファーマ・エジプト」を買収する。買収額は数億円で、アテコの持分80%を取得し、8月中旬には手続きを終える見込み。買収後は「大塚アテコ・ファーマ・エジプト」の新社名で事業展開する。エジプトや、近隣の中東・アフリカ諸国で輸液製剤の需要が拡大する中、エジプト大塚の輸液製造能力は現在の1・5倍に増強される見通し。
エジプト大塚は、1977年にカイロ市に設立した「アラブ大塚製薬」を前身に、エジプト市場への製品供給を可能にするため、92年にテンス・オブ・ラマダン市に設立。以後、エジプトや、近隣の中東・アフリカ諸国で輸液をメインに製造販売してきた。年間3000万本の輸液を製造販売し、エジプト輸液市場の約3割弱の売上シェアを握る。