協和発酵キリンの花井陳雄社長は23日の記者懇親会で、4月から開始した疾患別研究開発体制への移行、海外事業の充実、協和発酵バイオの収益基盤強化の三つを重点課題に挙げた。さらに、「バイオ医薬品の製造に積極的な投資を行っている」と述べ、4月に竣工した高崎工場のバイオ医薬原薬製造設備「HA4棟」で安定供給に取り組む姿勢を強調した。
同社は、昨年度から中期経営計画をスタートし、グローバルスペシャリティファーマに向けた施策を進めている。今年4月からは研究と開発を統合した研究開発本部に再編し、重点領域の「腎」「癌」「免疫・アレルギー」「中枢神経」の4カテゴリー別に、R&D機能を設置した。