「合法ドラッグ、ないね!」を合い言葉に東京都は6月28日、社会問題となっている薬物乱用の撲滅に向け、『「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」都民の集い』を、東京のJR・東京メトロ有楽町駅・駅前広場で行い、一般の人たち、特に若者をターゲットに“違法ドラッグ”の怖さを訴えると共に、撲滅に向けては国民一人ひとりが正しい知識を持ち、勇気を持って取り組むことを宣言した。
都は薬物乱用を防止するため、6月20日から1カ月間、全国で実施されている「ダメ。ゼッタイ。」普及運動の一環として、1993年度から新宿、渋谷、池袋、六本木、秋葉原、池袋といった繁華街で都民の集いを開催してきた。今回は、近年、再開発によって大型商業施設が多く建設され、若者を中心に幅広い年齢層が行き交う有楽町に会場を移し、若者をはじめ幼い子どもたちをつれた家族などに、薬物乱用防止のメッセージを発した。
6・26 薬物乱用撲滅宣言
私たちの街は、たくさんの刺激に満ちています。
そしてその刺激は、時として私たちを危険な誘惑へ駆り立てます。
私たちの行く先には楽しいことだけではなく、苦しいこともあるでしょう。
しかし、どんなときも私たちは決して逃げません。
常に勇気を持って困難に立ち向かっていきます。
いま、麻薬、覚醒剤、大麻などの乱用が、私たちと同じ若い人たちにも広がっています。
さらに、合法ドラッグや脱法ハーブなどと称し、あたかも安全であるかのように見せかけた薬物も、私たちの身近に忍び寄ってきています。
薬物は1回でも乱用すると、自分の意志では止められなくなる恐ろしいものです。
薬物乱用は自分の脳や身体を傷つけるだけでなく、大切な人たちの日常までも奪い去ってしまいます。
私たちはいま、正しい知識と強い意志を持って甘い誘惑をきっぱり断ります。
合法ドラッグや脱法ハーブには決して騙されません。麻薬などの薬物には絶対に近づきません。
私たちは、「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」都民の集いを契機に、「ダメ。ゼッタイ。」を合い言葉に、
薬物乱用を許さない社会環境を作ることを決意し、ここに宣言します。