政府は7日、「科学技術イノベーション総合戦略」を閣議決定した。総合科学技術会議の司令塔機能を強化するため、各省庁が科学技術予算を個別に計上するこれまでの方式を変更し、同会議が予算の配分権を持つ府省横断型の新たなプログラムを創設。そのための予算を内閣府に計上することなどを盛り込んだ。また、再生医療等製品の薬事承認数を増やすことや、再生医療の市場を2030年までに現在の90億円から1兆円規模の市場創出などを目標に掲げた。
新たな府省横断型プログラムは、総合科学技術会議の下に関係府省の幹部で構成する「科学技術関係予算戦略会議(仮称)」を設け、各府省が予算要求の検討を開始する段階から同会議が研究課題の選定や予算の重点化などを総合調整する。