日医工は、目標に掲げる世界ジェネリック医薬品(GE薬)メーカートップ10入りに向け、東南アジアと米国をターゲットとしたグローバル展開を加速させる。田村友一社長は、本紙のインタビューに対し、「昨年度売上1000億円を突破し、世界のGE薬メーカーと戦う最低限の企業規模に到達した」と手応えを語り、「安定供給体制を強化しながら、2017~18年までに海外事業の種まきを終え、20年以降には収益の柱にしていきたい」と海外展開に意欲を示した。
田村氏は、「20年までは国内GE薬市場で量的拡大が進むだろう。それ以降の展開としては、海外事業を大きく伸ばしていきたい」との方向性を語る。当面は、今年現地法人を設立した米国事業の立ち上げに注力していく。第1号製品を見込む抗TNF‐α抗体「インフリキシマブ」のバイオシミラーは、既に国内で第III相試験を実施中、15年の申請、16年の承認取得を目指している。国内での臨床データなどを活用し、17年度の申請、米国物質特許が満了する18年度の承認と最短での米国事業化を狙う。