日本新薬の子会社、シオエ製薬の社長に今年6月に就任した杉山哲也氏は本紙の取材に応じ「自社品の比率を高めることが継続した課題になっている」と語った。業績は好調だが、協和化学から導入した酸化マグネシウム製剤「マグミット錠」の増収が主軸になっているため、殺菌消毒剤など利益率の高い自社品の拡充にも力を入れる計画。成分は同じでも細かな工夫を加えて他社との差別化を図った新製品を、毎年1品目発売したい考えだ。
同社の2014年3月期の売上高は、前年同期比12%増の68億3900万円。過去最高の売上高、利益を達成した。15年3月期も、約4%増の増収と大幅な増益を見込んでいる。