MSD日本法人のトニー・アルバレズ社長は4日の記者説明会で、「医療政策は地方主導が大きくなっているので、営業体制を変更して地方の権限を強化した」と述べ、市場特性や地域ニーズに合った製品プロモーションを展開するために各エリアの裁量を大きくすると共に責任を明確化したと説明した。
MSDの2014年上半期業績は、主力の糖尿病治療薬「ジャヌビア」が販売数量は伸び続けてDPP‐4阻害薬トップシェアを守っているものの、薬価改定で市場拡大再算定が適用されたことによって薬価ベース売上高が前年同期から5%下落した。アルバレズ氏は「製品ライフサイクルの中でこんなに早く再算定を受けるとなれば、革新的な医薬品の開発が難しくなる」と指摘した。