デング熱の感染者が相次ぐ中、厚生労働省は「デング熱診療ガイドライン(GL)」(第1版)をまとめ、医療機関などに周知を図った。GLは、既に公表されている「デング熱診療マニュアル」(第1版)の内容を刷新したもの。治療については、血小板の働きを抑える作用のあるアスピリンやイブプロフェンなど一部の解熱剤は、出血を促進する恐れがあるため使用すべきでないとし、水分補給やアセトアミノフェンなどの解熱剤による対症療法を推奨している。
GLでは、「デングウイルスに有効な抗ウイルス薬はなく、対症療法を行う」とし、水分補給やアセトアミノフェンなどの解熱剤の投与などが基本になるとした。