アステラス製薬は、約9%増収となった上期業績を受け、通期売上を期初予想の1兆1920億円から1兆2100億円に上方修正した。日本事業は、ジェネリック医薬品の影響などもあり約250億円の下方修正となった一方、米州では去勢抵抗性前立腺癌治療薬「エンザルタミド」の伸長などで当初予想より約400億円上積みできるとした。
エンザルタミドの売上は、欧米での伸びを背景に、前年同期比約2.6倍の546億円と拡大。この結果を受け通期予想を、米国では5億6000万ドルから6億9000万ドル、欧州では1億9000万ユーロから2億3000万ユーロに引き上げた。売上予想を開示していない日本・アジア地域を除いても、日本円ベースで売上1000億円を達成できそうな勢いだ。