日本薬剤師会の山本信夫会長は3日、都内で開かれた「医療フォーラム」で講演し、残薬解消による経済効果の大きさについて説明。残薬の確認と適正使用の確保がこれからの地域医療で薬剤師が果たす最も重要な役割になるとの認識を示した。
山本氏は、超高齢社会を目前にした医療提供体制の中で薬剤師に求められている役割として、▽在宅医療の充実▽後発品の使用促進▽残薬の確認と適正使用の確保▽チーム医療の推進▽医療機能の分化・連携――を挙げた。
その上で、超高齢社会において避けて通れない医療費適正化の問題について触れ、「後発品の使用促進より経済効果が大きいのは残薬の確認と適正使用の確保」との認識を示した。