「縦横連携」で研究最適化
政府は8日に開催した健康・医療戦略参与会合で、来年4月に発足する新たな独立行政法人「日本医療研究開発機構」(AMED)の組織体制を公表した。医薬品創出、癌、難病等の7プロジェクトをまとめる戦略推進部を設置し、産学連携部等の5事業部との縦横連携により、医療研究開発の全体最適化を目指す。任期付きを含め職員約300人体制でスタートする。理事長に就任予定の末松誠氏(慶應義塾大学医学部長)は、「縦串と横串をしっかり連携させ、プロジェクトを支えていきたい」と抱負を語った。
同機構は、事業部門として、戦略推進部、産学連携部、国際事業部、バイオバンク事業部、臨床研究・治験基盤事業部、創薬支援戦略部を設置。連携プロジェクトをまとめる「戦略推進部」に、それぞれ「医薬品研究課」「再生医療研究課」「がん研究課」「脳と心の研究課」「難病研究課」「感染症研究課」「研究企画課」を置き、他の事業部と縦横連携を推進することにより、医療研究開発の全体最適化を目指す。