アステラス製薬は、昨年6月に締結した米サイトキネティックスとの骨格筋活性化剤「CK-2127107」に関する提携について、非神経筋適応症に限定していた提携範囲を神経筋適応症に拡大すると発表した。契約改定により、アステラスが支払う開発・商業化のマイルストンは総額6億ドル(約720億円)を超える。来年にも、サイトキネティックスが神経筋適応症の一つである脊髄性筋萎縮症(SMA)を最初の適応症とした「CK-2127107」の米国第II相試験を開始する予定。
アステラスは、重点領域以外の治療満足度が低い疾患領域に関して、外部資源を取り込むことで自社創薬の研究機会を探っており、骨格筋疾患もその一環。今回、サイトキネティックスと「CK-2127107」とその他の速筋トロポニン活性化剤の神経筋適応症を対象に開発を進めることに合意した。