16年度から研修新設
厚生労働省は1月27日、省庁横断でまとめた認知症対策の国家戦略「認知症施策推進総合戦略」(新オレンジプラン)を公表した。認知症の早期発見に向け、新たに薬剤師の対応力を向上させる研修の実施を明記。地域の薬局薬剤師が服薬指導により、認知症の疑いがある人に早く気づき、適切な対応を進める方向性を打ち出した。来年度に研修のあり方を検討、2016年度から関係団体の協力を得て研修を開始する予定だ。
新オレンジプランでは、団塊世代が75歳以上となる25年に、認知症の人が約700万人に達すると推計。高齢者の5人に1人に増加すると見込まれる認知症の人が住み慣れた地域で暮らし続けられる社会の実現を目指し、地域包括ケアシステムの構築を進める中で認知症への取り組みモデルを示していく。