経済産業省は16日、「再生医療の産業化に向けた原料細胞の入手等に関する有識者研究会」の初会合を開き、再生医療製品の原材料として利用される細胞や組織を安定供給するための仕組みづくりに向けた議論をスタートさせた。
研究会では、再生医療関連の研究成果を円滑に実用化・産業化につなげるため、再生医療製品等の原材料として利用されるヒト同種(他家)細胞をはじめとしたヒト細胞・組織を提供する際の倫理的、法的、社会的課題を洗い出し、解決方法を検討する。
議論の対象となるヒト細胞・組織は、手術や治療などで捨てられている歯(歯髄)や関節(軟骨、滑膜)、皮膚、脂肪、羊膜、臍帯血など。