日本薬剤師会は21、22の両日、都内で臨時総会を開催し、来年度事業計画・予算案、日薬会館建設予定地の一時賃貸などの議案について審議、執行部提案通り承認した。これによって当面、建設予定地を駐車場として運用しつつ、建設計画を練り直す。また「学校薬剤師部会も通常の1部会」との新執行部の認識のもと、次年度から“負担金”を廃止することを決めた。一方、電子お薬手帳が一部企業により患者囲い込みとなっているなどと指摘される中、ようやく「日薬版」作成が本格化するほか、学術大会において「一般演題優秀賞」を創設し学術振興を図る方針も報告した。
山本信夫会長は、調剤報酬2014年度改定について「数字に現れない現場での苦労があるものと推察する」とし、厳しい改定であったとの認識を示すと共に、来年度に向け「1年6カ月の消費税増税延期のつけを回されないよう、医療関係団体としっかりと連携体制を組み対応する」と決意を新たにした。