インヴェンティヴ・ヘルス・ジャパンは、製薬企業向けの医薬品開発業務受託機関(CRO)としての事業展開を本格的に開始した。今後、米本社が受託した国際共同治験の日本パートに関して、外部委託から自前での業務受託にシフトする。臨床開発モニターを中心に人材採用を進めており、年内に100人体制に増強する計画だ。2月にCRO事業の責任者として就任したクリニカルゼネラル・マネージャーのグレン・アーガイル氏は、本紙のインタビューに対し、「ビジネスを急拡大することは考えておらず、まずは治験依頼者が求める業務品質を最優先に事業基盤を作り上げたい」との抱負を語った。
同社は、派遣MRなどのCSO事業では国内大手の地位を築いているが、医薬品開発を受託するCRO事業では、モニター派遣が主体となっていた。グローバルでは大手CROの一角として事業を展開しており、日本で国際共同治験比率が増加する中、CRO事業への本格参入に踏み切った。