経済産業省は、大学発ベンチャーの成長要因を分析した報告書をまとめた。国内の販路開拓、出口戦略やビジネスプランの策定については、投資を行うベンチャーキャピタルによる支援が十分行われている一方、自社製品に関連する技術やコア技術の応用先の探索等には支援が不十分と指摘。ベンチャーキャピタルの支援強化により、大学発ベンチャーの成長を促す施策につなげて実施率を上げることが重要とした。
2014年度調査で大学発ベンチャーの設立状況を見ると、大学発ベンチャーは1763社となり、08年度の1807社から44社減少したものの、ほとんど変化はなかった。業種では、バイオ・ヘルスケア・医療機器が626社と最も多かった。09~14年度に新設された企業が415社、閉鎖した企業が723社と、閉鎖した企業が多くなっている。