日本ベーリンガーインゲルハイム(BI)は、2014年業績を発表し、医療用医薬品事業が薬価ベースで13年比4.5%増の2509億円と市場平均の1.4%を上回る成長を達成した。肺癌治療薬「ジオトリフ」で癌領域に参入したほか、高血圧症治療薬「ミカルディス」や糖尿病治療薬のDPP-4阻害薬「トラゼンタ」が伸長し、2500億円を突破した。今年は糖尿病・癌・呼吸器領域での開発を推進する。
製品別の売上では、配合剤を含む「ミカルディスファミリー」3剤の合計が3年連続1000億円超を達成。糖尿病領域では、トラゼンタが前年比約2倍の275億円となり、前年度に引き続き好調に推移した。今年はSGLT2阻害剤「ジャディアンス」を発売し強化する方向だ。