沖縄県の離島の粟国島に初めて開設されたリエゾングループの「あぐに薬局」のオープニングセレモニーが4月24日、同所で開催された。あぐに薬局は、沖縄県出身の同社社長・生駒雅宣氏の「薬局がない離島に、沖縄の地域の生活を支えているマチヤグヮー(雑貨店・よろずや)のようなリエゾン(つながり)を持つ薬局を作りたい」という理念のもとに、無薬局離島の粟国島に開設されたもの。今月16日からの正式オープン後は、保険調剤、OTC薬、在宅などを通して、医師・看護師らとの連携による島民の健康管理を推進し、へき地医療への貢献を目指す。
粟国島は、沖縄県那覇市の北西約60kmに位置する周囲12km程度の小さな離島で、約750人の島民が生活している。公共交通は1日1便のフェリーと2便の飛行機(9人乗り)のみ。
これまで同島には県立診療所があり、医師、看護師が県立病院から派遣されているが、薬剤師はおらず、島民はOTC薬すら手に入れることができなかった。