厚生科学審議会疾病対策部会は1日、7月から医療費助成を開始する「指定難病」の第二次実施分について、筋ジストロフィーや結節性硬化症など196疾病を対象疾病とすることを了承した。国民からの意見募集の結果を踏まえて決定したもの。今月中旬に告示する予定で、難病法に基づく指定難病を計306疾病まで拡大する。また、今回対象外となった疾病についても、今秋以降に情報収集を行い、2015年度中に次回分の選定に向け、指定難病検討委員会を再開する。
同部会では、615疾病の候補から、指定難病の要件を満たす225疾病を選び、病名等を整理した上で、筋ジストロフィーや結節性硬化症、マルファン症候群など196疾病にまとめたことが報告された。また、意見募集の結果を踏まえ、今回対象外となった先天白内障や家族性III型高脂血症など390疾病を含む難病についても、今秋以降に厚労省研究班から情報を集め、15年度中に次回の選定に向けた議論を開始するスケジュールが説明された。