厚生労働省の医薬品・医療機器等対策部会は12日、子供による医薬品の誤飲事故を防止するための検討を行い、消費者庁から子供が開封しにくい「チャイルドレジスタンス容器(CR容器)」の調査状況について意見聴取した。委員からは、高齢者の服薬アドヒアランス低下や製薬企業側の負担増大を懸念する意見が出て、CR容器の導入に当たって多角的な検討が必要との考えが示された。
最近、子供による医薬品の誤飲事故が多発している。厚労省によると、2013年度にモニター病院9施設の小児科医が報告した健康被害例のうち、医薬品・医薬部外品は96件と前年度の57件から大幅に増加。1979年の調査開始以来、初めて報告件数がタバコを抜き1位となった。