かかりつけ薬局機能強化を
規制改革会議が、各分野における規制改革の第3次答申を取りまとめた。健康・医療分野の医薬分業における規制の見直しでは、「フェンスや公道の確保を求める構造上の規制は改める」とし、門内薬局の規制緩和については、今後の持ち越し論議となる見込み。さらに、答申では「かかりつけ薬局の機能強化」も盛り込まれ、今後、門前で見られがちな保険調剤のみを行う薬局の診療報酬は大幅にカットし、しっかりとかかりつけ機能を発揮して努力した薬局・薬剤師が評価されるよう提言している。
同会議の健康・医療ワーキング・グループは、国民の安心・安全の確保を前提に、▽国民の利便性向上▽医療や福祉サービスの発展による経済の活性化▽保険財政の健全化――の三つの基本的考えのもとに規制改革に関する考え方を示し、それを踏まえて同会議の第3次答申として具体的な規制改革項目を取りまとめた。