多剤を併用するポリファーマシーは認知機能障害と関連することが、東京都健康長寿医療センター研究所の新川祐利氏らの研究グループが地域在住高齢者を対象に実施した大規模調査で明らかになった。認知機能障害がある群ではそうでない群に比べて、6種類以上を服薬する割合が高かった。今月4日から3日間、大阪市内で開かれた日本精神神経学会学術総会で発表した。
ポリファーマシーは様々な薬物有害反応を引き起こし、ケーススタディなどでは認知機能障害との関連も指摘されている。精神科薬や抗コリン作用薬といった特定の薬剤と認知機能障害の関連は報告されているが、地域在住高齢者を対象にポリファーマシーと認知機能障害の関連が大規模に調査されたことはこれまでなかったという。