薬学共用試験センターは9月下旬から、主に知識を評価するCBTの問題を一部公開する方針を決めた。正答率の非常に高い問題と低い問題200問程度とし、今年度のCBT体験受験の終了後に、一部公開を目指す。まずは各大学の中継サーバに公開する予定。
同センター試験統括委員会は、CBT問題の公開に向けた検討を実施。その結果、全面公開に踏み切った場合、現状では実質的な問題数が不足しているため、さらに問題数をプールしていく必要性が課題に挙がった。既出問題を公開した場合は、公開した問題や類似問題の正答率、識別指数に大きな変動が生じると出題セットの難易度調整が困難になるなど、公平性が担保できないと判断。基準点についても、公開によって到達すべき基準点を上げる必要性が生じてくることから、これらの方法は問題漏洩を防ぐ効果的な方法ではないと結論づけた。
そこで、現時点ではプール問題の一部公開から開始することが可能と判断した。