2月にジェネリック医薬品(GE薬)世界的大手「サンド」の日本法人社長に就任した長谷川智裕氏は、本紙のインタビューに応じ、今後の日本市場戦略について、「他社が開発できないようなバイオシミラー、売上規模が大きいGE薬などにフォーカスし、日本市場のニーズに合った製品を提供していく」と述べ、外資系大手の強みを生かして特定領域に集中したGE薬事業を展開していく方針を語った。GE薬の使用促進策として打ち出された「数量ベース80%目標」への対応に向けても、全世界に点在する45の製造拠点を活用し、国内の医療現場に迅速に医薬品を届ける「サプライチェーン」を通じて、安定供給体制を強固していく考え。長谷川氏は、「5年かけてGE薬事業に必要な組織やプロセスを再構築し、外資系でGE薬市場のトップになる」と持続的な成長に意欲を示した。
サンドは、スイスのノバルティスのGE薬子会社で、昨年度は全世界売上96億ドル、営業利益率も10%を超え、欧州ではシェア第1位、米国でもシェアトップ3位入りを果たした。
国内でも、海外で販売した製品を導入し成長している。