大塚製薬は、大型化を期待する抗精神病薬「レキサルティ」(一般名:ブレクスピプラゾール)について、成人の大うつ病(MDD)補助療法と成人の統合失調症の適応で米FDAから承認を取得したと発表した。8月上旬に上市予定で、大塚はデンマークのルンドベックから提携契約に基づいた承認達成金を受け取り、両社共同で販売する。4月に米国で物質特許切れした主力の抗精神病薬「エビリファイ」の後継品として開発を進めていたが、承認へとこぎつけた。
レキサルティは、ドパミンD2受容体とセロトニン5-HT1A受容体にはパーシャルアゴニストとして、セロトニン5-HT2A受容体にはアンタゴニストとして働く、SDAMと呼ばれる独自の薬理作用を有する。2014年にスタートした中期経営計画では、グローバル3製品の一つに位置づけ、18年に3製品合わせて売上200億ドルの目標を掲げている。