日本CRO協会は、増加する国際共同治験の実務に対応し、英語スキルを持った臨床開発業務従事者の育成を目的に「治験実務英語検定制度(仮称)」を設立する。業務上の英語力を判定する一つの指標として、様々な関係者に認知される価値の高い制度を目指す。協会事務局が主催し、翻訳会社「サンフレア」が問題作成・採点を行い、試験はウェブ形式による実施を計画。年内に第1回検定試験をスタートさせる予定で、まずは「読み・書き・聞く」の英語力を満たした「アドバンスコース」の水準を想定している。
同協会では、国際共同治験が増加する中でグローバル化に対応した人材育成に取り組んでおり、これまで会員会社の臨床開発モニター(CRA)を対象に、英語レポートの書き方などを教育する集合研修を実施してきた。今後は、さらにモニタリング業務の国際化に対応していくため、検定制度を導入することにした。