癌患者団体の全国的な連合組織「全国がん患者団体連合会(全がん連)」は21日、患者申出療養制度に関する意見書を、塩崎恭久厚労相などに提出した。国民皆保険制度は、癌患者や家族が安心して治療を受けるための命綱とし、科学的根拠に基づいた有効性、安全性が示された治療薬については、薬事承認と保険適用を速やかに認めることなどを求めた。
意見書では、科学的根拠に基づいた有効性と安全性が示された治療薬について、薬事承認と保険適用を速やかに認めることなど4項目を要望した。患者申出療養制度は、薬事承認と保険適用が認められるまでの過渡的かつ例外的な制度とし、有効性と安全性が示された治療薬については、患者申出療養により保険診療との併用が認められている状態にとどめず、薬事承認と保険適用について、一定の期限までに速やかに認めることを担保するよう要望した。