日本薬剤師会常務理事の有澤賢二氏は8月30日、神戸市で開かれた近畿薬剤師学術大会で講演し、「健康づくり支援薬局」(仮称)の具体的要件のうち「要指導医薬品、一般用医薬品の取扱い」について、日薬として約300品目以上の要件設定を求めていると語った。現在の案では「中分類につき2銘柄以上」(約160品目以上)とされているが、それを上回る要件を求めた格好だ。薬剤師の資質についても「薬局での実務経験が5年以上」を要件に加えるよう意見を表明している。
厚生労働省の検討会で議論されている「健康づくり支援薬局」については、▽かかりつけ薬剤師・薬局としての基本的機能▽積極的な健康サポート機能――に関する具体的な要件案が、8月26日に開かれた第5回検討会で示された。
このうち、要指導医薬品、一般用医薬品の取り扱いについては、「一般用医薬品等を原則として中分類につき2銘柄以上の医薬品を取り扱っていること」とされた。