厚生労働省保険局医療課の中井清人薬剤管理官は、13日に盛岡市で開かれた東北薬剤師会連合大会で講演し、病院や診療所からの距離が薬局を選ぶに当たっての重要な要素になっている現状に触れ、「こうした立地依存から人(薬剤師)に変えていく必要がある」と訴えた。
中井氏は、薬局数と薬局1軒当たりの処方箋枚数が2010年をピークに減ってきている現状を示し、「薬剤師になればそこそこの生活ができるという時代の終わりを意味している」と指摘。
その上で、院外処方箋の約7割がいわゆる門前薬局に流れている現状を示し、この中の多くの患者が「距離、立地で選んでいる」とし、「それでいいのか。6年間勉強して距離に勝てないままでいいのか」と問いかけた。