富士フイルムは、5月に米再生医療ベンチャー「セルラー・ダイナミクス・インターナショナル」(CDI)を買収したのを受け、国内にiPS細胞由来分化細胞の開発・製造・販売を手掛ける「セルラー・ダイナミクス・インターナショナル・ジャパン」(CDJ)を1日付で設立した。まずはCDIから創薬支援向けiPS細胞由来分化細胞を輸入し、国内で販売する。現在は販売代理店の「iPSポータル」を通じて実施しているが、今年度中に引き継ぎを完了させ、CDJから販売する予定。
CDIはiPS細胞の開発・製造では世界的大手。富士フイルムは、CDJを通じて、CDIのiPS細胞由来分化細胞やオーダーメイド型iPS細胞由来分化細胞を国内の大学や研究機関、企業などに販売。医薬品開発の生産性が重要視される中、iPS細胞由来分化細胞を安全性評価ツールとして、創薬に応用できるよう提案していく。