医薬品医療機器総合機構(PMDA)は、電子診療情報を医薬品などの安全対策に活用するMIHARIプロジェクトの一環として、10拠点23病院のレセプトや電子カルテ情報などを一つのフォーマットに集約させ、分析システムを構築する医療情報データベース基盤整備事業「MID-NET」を2018年度に本格稼働させる。PMDA安全管理監の俵木登美子氏は都内で講演し、MID-NETについて「(患者の)アウトカムデータを使えるのが非常にメリットだと思う」と強調した。
MID-NETは、国や製薬企業からの拠出を受け、2012年度から厚生労働省の事業として開始。現在10拠点へのシステムの導入を完了させ、データやシステムの検証作業を実施している。10拠点23病院の協力を得て、PMDAがデータの検索・調査を行い、副作用の分析・評価を行っている。18年度の本格稼働後、製薬企業や研究機関で利用できるようになる。